ウチの子と出会ってから

Donnerstag, 23. September 2021

私のペットは黒のミニチュアシュナウザーである。実はこの子、元々双子の子として生まれてきた。2匹ともとても小さく、片方は全身真っ黒でもう片方は手足の先だけ真っ白であった。

 

少し可哀想ではあったが1匹しか飼えないと分かっていたため、ウチには手足が白い女の子を迎え入れることになった。

 

車に揺られ、動揺を隠せずカゴの中をウロウロし続けていた。ミニチュアシュナウザーは初めは毛がクルクルしておらずつるんとしている。しばらく成長すると段々毛が逆立ってきて最終的に皆がよく知るあのもじゃもじゃな毛になる。

 

その子は手足がなんともいえない可愛さを放っており、名前を付けるのに困った。最も有力な名前は「ソックス」、そのままである。しかし我が家はほとんどが楽器やらで音楽に関わっていた事もあり、母親は音楽記号や譜面から音楽用語の名前を付けたがった。

 

そうして決まった「Dolce_ドルチェ」という家族全員お気に入りの名前であった。ドルチェは家をよく飛び出し近くにある外の公園に走っていった。家を出たタイミングが分からずよく必死で探し回って、最終的にドルチェの方から家の前に帰ってくるなど焦らせる出来事は多々あった。

 

ご飯やおやつをあげる時に芸を覚えさせたのだが、我が家では英語で教えた。初めは全く分からずキョトンとしていたが、その後お手本を見せながらドルチェにもやらせることを繰り返すと、ご飯の時にはこれだと覚え自分からやるようになった。ただ栄養には気を使ってタータをご飯にかけている。

 

何より困ったのはトイレとゴミ荒らしである。当時蓋付きのゴミ箱を使用しておらず、ドルチェが簡単に引っ張ればゴミ袋ごと取り出せる仕様になっていた。もちろん留守番中に荒らすのがドルチェである。帰ってくるとゴミだらけの部屋と階段の下に悪いことをしたやうに隠れて上目遣いでこちらを覗く足が白い犬。

 

怒りは既に伝わっているためもう可愛いとしか思えなかった。その後蓋付きに変えてからは自力で開けられず荒らすことはなくなった。

 

また、寒い日ドルチェは寝る時に布団に入ってくる。毛布が好きなようだ。皆が学校に行く準備を寒い中頑張ってしている時も毛布から出てこない。野生だったら生き延びれない子だと思った。